UTドローン、Inst.3

先のドローンサミットで展示しましたドローン超音波測定からまたバージョンアップしまして、現行で「Installation.3」になりました。

Inst.3の特徴は飛行安定性。

先のInst.1とInst.2ではドローン頭頂にプローブユニットを配置していましたが、Inst.3では懸架方式に戻しました。

元々、元祖の他メーカーのドローン搭載で懸架だったのを、プロペラ接触回避で当機Inst.1にて頭頂装備にしましたが、実際にはプロペラへの接触危険性は全く無かったので、Inst.3で懸架の配置に戻しました。

そして実際に、Inst.3で11月に現場UT測定を実施致しました。(当該の現場はお客様の撮影禁止エリアにつき、公表できません事をご容赦頂ければ幸いです。)

旧ドローンではドローン本体の静安定性問題から1点の測定毎に10~30分以上の時間を必要としていましたが、11月のドローン本体機体入れ替えとInst.3バージョンのUTシステムでの運用で、最大高度60m以上への10点程度の測定を1時間以内で実現できました。

実際に時間を使っているのはUT波形の地上側での信号評価ですので、ドローン飛行のみでは半分以下になります。信号評価はUT資格者がちゃんと吟味しなければなりませんので、実際には地上で測定者がUT波形を睨んでいる時間と同等です。この波形を睨んでいる時間を短縮できればもっと早く測定が完結出来ますが、「それなら地上での手の探傷でも何かの方法で早くなるのか?」という話しになってしまいます。

ドローンの飛行安定性も当初の想定通りで、安全に測定飛行を完了しました。

ご協力頂きました様々の方々へ感謝を申し上げます。

ありがとうございました。

今次また追加のバージョンアップを盛りつつあります。高度が上がるに従ってドローンパイロットの視認性が低下して来ますので、そう云った状況でもパイロットがドローン測定を安全に行える対策を盛り込んでいっています。

以上、Bye! by Kisaki.